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更新日:2012年01月14日

研修会・講習会の予定

講義名:スポーツリーダー研修会

結果報告

スポーツリーダー研修会「スポーツ政策の最新動向を知る」

平成24年1月14日(土)13:00〜16:30



深山計氏 「スポーツ政策の最新動向を知る」をテーマにした本研修会では、とくに近年注目されるトップスポーツと地域スポーツの好循環に焦点をあてました。コーディネーターの深山計氏による司会進行の下、基調講演に元女子バレーボールアメリカ代表でバルセロナオリンピック銅メダリストのヨーコ・ゼッターランド氏を迎え、また後半では、2名の講師による情報提供と参加者を交えたディスカッションが行われました。




基調講演「地域スポーツ振興におけるトップアスリートの役割」
 ヨーコ・ゼッターランド氏


ヨーコ・ゼッターランド氏 ゼッターランド氏は、中学生になるまで身近に小学生のバレーボールチームがなかったこともあり、レクリエーションセンターなどで様々な種目を体験されました。このように、幼少期に身近な環境において様々な身体運動を経験し身体的なバランスが鍛えられたことが、引退に至るまで選手生命を断たれるような大きな怪我をしなかった要因の一つではないかとおっしゃっていました。
 しかし、子どもが複数種目を体験することの難しさも、日本で指導に携わる中で感じることがあり、子どもが複数種目を行うことや異なるチームの練習に参加することに対しての工夫や、周囲が理解を示す必要があると指摘しています。
 講演テーマに関しては、指導者派遣を通じて、トップアスリートが地域に講師として招かれる機会が増えていることは喜ばしいものの、多くの場合は一期一会となり、継続的な指導に結びつかないことを問題として挙げていました。そのため、アスリートによる指導内容を一過性のものにせず継続させていくためにも、普段指導を行っている立場の人々にも積極的に練習に参加し、学んでほしいとのメッセージが伝えられました。
 また、最後には、トップアスリートの社会的な影響力についても触れられ、トップアスリートは公人であり、社会の中でのロールモデルを担っていることから、アスリートの所作や言動がスポーツの価値を高めていくうえで大きな役割を果たしていることを提言され、講演を締めくくられました。




情報提供(1) 「スポーツ振興政策の動向について」
 森岡裕策氏(文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課スポーツ連携室長)


森岡裕策氏 森岡氏には政策担当者の立場から、「我が国のスポーツの現状」、「スポーツ立国戦略」、「スポーツ基本法」、「現在審議中の新たなスポーツ基本計画」の4点についてそれぞれ分り易く解説いただきました。解説によれば、スポーツ立国戦略やスポーツ基本法が策定された背景には、大きく変化しているスポーツの現状に対して従来のスポーツ振興法では対応しきれず、その見直しが求められている状況が生じてきたとのことでした。そのスポーツ立国戦略では、「するスポーツだけではなく、みる、支える(育てる)スポーツを行う人の重視」、「連携協働の推進」という基本的な考え方の下、5つの重点戦略が策定されています。また、スポーツ基本法では、前文にスポーツ権を明記し、国や地方自治体の責務、スポーツ団体の努力を明らかにするとともにスポーツに関する施策の基本となる事項が定められ、スポーツの推進が国家戦略として位置づけられました。
 なお、現在策定中の新しいスポーツ基本計画は、スポーツ基本法に則り、スポーツ立国戦略に掲げられた基本的方向を踏まえつつ、スポーツを通じて実現が目指される社会の形成に向けた課題に即した検討が行われているそうです。





情報提供(2)「トップアスリートを活用した地域スポーツ実践について」
 桑田健秀氏(NPO法人ピボットフット理事長)


桑田健秀氏 NPO法人ピボットフットは文部科学省から「スポーツコミュニティの形成促進」事業を受託し、拠点クラブとして他クラブへの「アスリート派遣」事業や「小学校体育活動コーディネーターの派遣」事業を行っています。
 桑田氏は、実際に行っている事業の様子を映像を交えながら紹介し、クラブを運営して感じることなどについてお話しされました。とくに、日本のアマチュアスポーツの限界を感じており、「スポーツをやるだけで協賛金、寄付金などをもらえる時代は終わった。スポーツを通しての社会貢献がいかにできるかということを経営者は考えていかなくてはならない。」とおっしゃっていました。また、トップアスリートを地域で活用することの効果は、何よりも子どもたちに”本物”と触れ合う機会を提供することであり、また一方で、トップアスリートのセカンドキャリア支援にもなるとして、トップスポーツと地域スポーツの好循環がもたらす可能性を提示されました。





ディスカッション


ディスカッション風景 コーディネーターの深山氏による進行の下、参加者を交えて行われたディスカッションでは、トップアスリートの活用に向けての様々な課題が議論に挙がりました。
 なかでも、桑田氏による指摘は大変示唆的でありました。地域の中で活動するうえでアスリートはもっと社会性を身に着ける必要があり、一方で地域の側も、アスリートを活用するためのマネジメントを学ぶ必要があるとのことでした。加えて、予算の面でも調整が求められ、それらを含めて両者をどのようにマッチングしていくのかが、アスリートの好循環を進めるうえでの課題となるようです。


研修会・講習会の概要

詳細

「スポーツ政策の最新動向を知る」

基調講演(13:15〜14:15)
地域スポーツ振興におけるトップアスリートの役割

演者:ヨーコ・ゼッターランド(元オリンピックアメリカ代表:女子バレーボール)

情報提供・ディスカッション
コーディネーター:深山 計(スポーツアナウンサー)

1. スポーツ振興政策の動向について(14:30〜15:10) 
報告者:森岡 裕策(文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課スポーツ連携室長)
2. トップアスリートを活用した地域スポーツ実践について(15:10〜15:50)
報告者:桑田 健秀(NPO法人ピボットフット理事長)
※情報提供終了後に,参加者を交えたディスカッションを予定しています.

対象 地域スポーツ関係者
日時 1/14/13:00〜16:30
場所 東京体育館 第1会議室
講師 ヨーコ・ゼッターランド氏、森岡裕策 氏、桑田健秀 氏
受講料 900円
定員 100名
申し込み
備考

基調講演 ヨーコ・ゼッターランド 氏
基調講演 ヨーコ・ゼッターランド 氏

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